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SCOTT, Robert Falcon
The Voyage of the 'Discovery'
1929. new edition. New York: Dodd, Mead and Company. 1 volume. xxvi, 720 pages. 16 illustrations. 8vo (135x205).

ロバート・ファルコン・スコット
『南極調査報告集』

初版は、1905年10月にSmith Elder and Companyから、二巻本で上梓されている。第二版は1907年10月、第三版は1912年3月に、それぞれ刊行されている。本書は、第四版にあたるもので、広く大衆に読まれる目的をもって刊行され、一巻に纏められている。ロバート・ファルコン・スコット(1868-1912)は英国人で、1899-1904年にディスカヴァリー号に乗って南極を調査し、1902年にキング・エドワード七世ランドを発見している。本書は、この調査行の報告集で、氷河の研究成果、南極での越冬生活の実相などが克明に記述されている。さらに、1910-1913年には、テラ・ノヴァ号で南極探検に再び乗り出し、アムンゼンに遅れること一か月で南極点に到達した。1912年1月18日のことである。南極点からの帰路、同行の隊員と共に遭難し、後に遺骸が発見された。『スコット最後の探検』(Scott's Last Expedition, 1913)は、この時の痛ましい記録である。