商品コード: ISBN4-7603-0170-4 C3321 \50000E

江戸後期・諸国産物帳集成・第3巻 [陸奥・羽前・羽後・陸中・陸前・磐城・会津・常陸・下野]

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江戸後期・諸国産物帳集成・第3巻 [陸奥・羽前・羽後・陸中・陸前・磐城・会津・常陸・下野]
Flora, Fauna and Crops of the Japan Islands in the Latter Term of Yedo Era----Second Series
安田健 編 B5版・上製・布装・貼箱入
○享保時代以降、さまざまな地方で、その地方の特産物、動物、植物、鉱物などを記した産物誌が作成され、本格的な博物図鑑の完成のための礎となった。本シリーズでは、幕末期までに作成された産物誌を網羅し、日本列島の動物相、植物相を明らかにする。

第3巻 陸奥・羽前・羽後・陸中・陸前・磐城・会津・常陸・下野
〈1998/平成10年4月刊行〉

◎『御領分中産物出處書抜(盛岡領)』
◎保田光則『新撰陸奥風土記』
◎『津軽一統志』
◎佐久間義和『奥羽観蹟聞老志』
◎里見藤左衛門『封内土産考』
◎進藤和泉『出羽風土略記』
◎松森胤保『両羽博物図譜(59冊)』
◎田中玄宰等『新編会津風土記』
◎庄司吉之助編『会津風土記・風俗帳』
◎中山信名『新編、常陸国誌』
◎木内政章『常陸物産誌
◎巻20『鳥之部』
◎植田孟縉『日光山志』
◎岩崎常正『日光山草木之図(1-8巻)』


序にかえて・三巻の内容

 前巻に引き続き主として江戸中期の奥羽と一部関東北部地区の産物に関する文書を収録する。一江戸前期、中期のものも含む。原文書の作成の趣旨はまちまちであり、編序も一様でないが、その中から動植物、農作物の記事を摘出して収録した。収録した文書は次の一二点である。

一、御領分中産物出處書抜
国立国会図書館 特一|二五四○
 著者、成立年不明。盛岡領内の有用動植物名とその主な産出村を列記。


一、津軽一統志
国立公文書館内閣文庫蔵 一七五|七一
 一七三六年(享保一六)相坂則武、伊藤祐則輯録、桜庭正盈校正。本書は明治期の写本。一○巻の内第一巻に「貢産」として産物を載せる。

一、新撰陸奥風土記
国立公文書館内閣文庫蔵 一七四|二八八
 一八六○年(安政七)、保田光則編、本書は明治期の写本。一○巻の内第二巻に「庸貢土産」として産物を載せる。「奥州諸大名将軍に献上の産物」を含む。なお、目次にはこのほかに「附録巻一|八」があるが、この分は欠落している。
 
一、出羽国風土略記
国立公文書館内閣文庫蔵 一七五|三四
 一七六二年(宝暦一二)進藤和泉著、但し、和泉は咎人として追放の身であったので、署名はない。凡例に「産物の事、古記土人の書置るものより抜萃し、是を記す。其名あれども其物なきもの多し」とある。一○巻の内第七巻に「田川郡産物」「名木」飽海郡産物」「石鏃」を載せる。
 
一、奥羽観蹟聞老志
国立国会図書館 YDM|○二|三三五八
 一七一九年(享保四)佐久間義和著、仙台領内の産物を解説。一八八三年(明治一六)宮城県から刊行。二○巻。巻三に「庸貢土産類」を載せる。一七一○年(宝永七)の起筆という。

一、封内土産考
国立国会図書館 213ー136
 一七九八年(寛政一○)里見藤左衛門著。前書同様、仙台領内の産物についての記事を採録。前書からの引用が多い。

一、新編会津風土記
国立公文書館内閣文庫蔵 一七四|二
 一八○九年(文化六)田中玄宰等編、全一二○巻の大著、巻一の末尾に「産物」を載せる。一八○三年(享和三)に命を受けて編集に着手したという。

一、日光山志
国立公文書館内閣文庫蔵 一七四|二五六
 一八三五年(天保六)序、植田孟縉著、石橋真国等校。一八三七年江戸須原屋伊八等刊。五巻の内第四巻に「足尾銅山、銀山、処諸の名産」を載せる。

一、新編、常陸国誌 
国立公文書館内閣文庫蔵 一七四|一六○
 中山信名著、年記なし。一八七三年(明治六)修史局寫。六三巻。内第六○、六一巻に「土産」を載せる。

一、常陸物産誌
国立国会図書館 特七|四六八
 一八二一年(文政四)木内政章編、二十四巻の内第二十巻「鳥之部」を伊藤圭介が寫したもの。各事項にすべて「常陸物産誌」と記入されているのは、切りはなして、他の資料の記事と合わせて編集するためであったと考えられる。

一、日光山草木之図
国立国会図書館 よ|七
 一八二四年(文政七)岩崎常正著(画)。日光周辺、東は大谷川より西は中禅寺黒髪山足尾崎にいたる山々谷々を巡り写生したもの。ただし、その時花実のないものは採集して江戸に持ち帰り、栽培して花実を写生した。合計三百余種となったが内江戸近郊にあるものを省き、草類一六六、木類一一○、計二七六種を七巻に納めた。別に目録一巻。

一、寛文度、会津領内諸組の書上より
 故庄司吉之助博士が一九七九|八○年に、編集された「会津風土記・風俗帳」(吉川弘文館刊)には、寛文年間(一六六五|六六年)に会津領内諸組の村毎に編集された「萬改帳」あるいは「風土記」などと題された文書が採録されている。この中に農作物の種類や野生の草木鳥獣魚の名がかなり多数記録されている。この時期に村毎の野生の草木鳥獣魚などの記録が現存するのは、全国でも極めて稀な(あるいは、唯一の)例ではないかと考えられる。本産物帳集成は江戸後期の動植物に関する資料を収録するのが主眼であるが、この資料の貴重性に鑑み、例外として収録することとした。

 以上、貴重な文書の復刻刊行を快くご承諾くださいました国立国会図書館、国立公文書館、ならびに故庄司吉之助博士のご業績から引用することをご承諾くださいましたご令息庄司孝吉氏のご好意に対しまして、厚くお礼申し上げます。
編者識 
一九九八年新春
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