目 次
(01)埼玉県社会福祉協議会『部外秘 社会調査報告書』(1953年)
(02)大阪市民政局『部外秘 愛隣地区調査報告書』(1968年)
(03)陸軍省『調査彙報』(1929年)
(04)東京市商工課『東京における屠場調査』(1927年)
(05)東京市『紙屑拾ひ調査』(1935年)
(06)東京製革組合等『木下川・三河島指定促進陳情の内容』(1934年)
(07)中村無外『我が神奈川県清和会の沿革』(1926年)
(08)社会事業研究所『不良児童と職業の関係』(1936年)
本書の特色と活用法
(l)日本の差別史に関連する基本的な第一次資料を網羅--資料が全国各地に散在しているために、日本の差別に関連する第一次資料を網羅することはできなかった。今回はさまざまな資料を捜索・掲載し、日本の差別の歴史全体を俯瞰できる内容とした。
(2)充実した内容と斬新な構成--初学者にも理解できるように、明治4年から平成14年までを俯瞰できる差別史年表及び基本的な文献の解題目録を作成し、内容を豊富化した。既存のさまざまな概念にとらわれずに、事実としての差別の歴史を明かにすることを重視している。明治4年8月28日のの穢多・非人の称号廃止以降、跛行的な発展を続けた日本の資本主義体制下における、被差別民衆の闘争の歴史と国家の政策について詳細に研究できる内容とした。
(3)あらゆる学問分野で活用できる資料集成--この資料のみで、日本の差別形成史を俯瞰できるのが大きな特色。年表篇、資料篇、文献解題篇のいずれからも読むことが可能で、さらなる研究に活用するために便利な資料。日本歴史の研究者のみならず、作家、ジャーナリスト、社会科学・自然科学分野の研究者なども活用できる、体系的な資料集成。
お薦めしたい方々
大学・公共図書館、大学研究室(日本史学、日本経済史学、社会学、人類学、考古学、アジア歴史学、社会科学、自然科学など)、新聞社及び人権関連機関の図書室、人権問題に携わるスタッフ