商品コード: ISBN4-7603-0207-7 C3321 \50000E

第10巻 日本科学技術古典籍資料/天文學篇[3]

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第10巻 日本科学技術古典籍資料/天文學篇[3]
Volume Ⅹ The Collected Historical Materials on Japanese Science and Technology: The History of Japanese Astronomy (3)

〈2001/平成13年1月刊行〉
[第10回配本]

◎渋川 景佑 撰『新修五星法』
◎渋川 景佑 撰『新修五星法・續録』
◎本居 宣長 著『眞暦考』
◎中根 元圭 撰『皇和通暦』

(11)高橋至時 遺訳、渋川景佑 編述、足立信頭・渋川敬直 校『續新巧暦書』(20巻20冊、国立公文書館所蔵、194-94)
 巻1から巻9までは、『新法暦書』と同一の構成で、暦年が天保13(1842)年ではなく、寛政9(1797)年になっている点が異なっている。以下に目次の内容を列挙してみることにする。
*巻1・推日躔法、*巻2・推月離法、*巻3・推月食法、*巻4・推日食法、*巻5・推五星法、*巻6・推恒星法、*巻7・京師實測、*巻8・江戸實測、*巻9・各方實測、*巻10・用表推日躔月離法、*巻11・用表推月食法、*巻12・日躔表上、*巻13・日躔表中、*巻14・日躔表下、*巻15・月離表上、*巻16・月離表上、*巻17・交食表上、*巻18・交食表中、*巻19・交食表下、*巻20・用表推月食算例。
 この資料は、『新法暦書』に加えて、高橋至時の『ラランデ暦書管見』『西洋人ラランデ暦書表用法解』(いずれも享和2年成立)などを参照して編纂している。フランスの天文学者のジョセフ-ジェローム・ル・フランソワ・ドゥ・ラランド(Joseph-Jérome le François DE LALANDE)の著作を翻訳した『新巧暦書』に因んで、『續新巧暦書』という名称が与えられたのであろう。
(12)渋川景佑・足立信行 編、山路諧孝・山路彰常 校、安倍晴雄 閲覧『新法暦書續 編』(30巻30冊、国立公文書館所蔵、弘化3[1846]年8月序、特5-7)
 『新法暦書』の「数理篇」とも言える内容で、目次構成は以下のようになる。
*巻1・數理總論上、*巻2・數理總論中、*巻3・數理總論下、*巻4・日躔數理上、*巻5・日躔數理下、*巻6・月離數理上、*巻7・月離數理中、*巻8・月離數理下、*巻9・交食數理上、*巻10・交食數理下、*巻11・月食數理上、*巻12・月食數理下、*巻13・日食數理一、*巻14・日食數理二、*巻15・日食數理三、*巻16・日食數理四、*巻17・日食數理五、*巻18・割圓八線表一、*巻19・割圓八線表二、*巻20・割圓八線表三、*巻21・割圓八線表四、*巻22・割圓八線表五、*巻23・割圓八線表六、*巻24・割圓八線表七、*巻25・割圓八線表八、*巻26・寰宇總論一、*巻27・寰宇總論二、*巻28・寰宇總論三、*巻29・寰宇總論四、*巻30・寰宇總論五。
 これまで、世界各国の暦法書の比較研究や天体観測に重点をおいていた天文方が、数学、物理学の領域にまで手を拡げて、天文事象を解析しようとした力作である。平面三角術、球面三角術、積分、引力、重力、求心力、遠心力、中心力など、天文学に関係する事項について、図を用いて解析してある。その物理学や数学の理解の程度に関しては、後学の研究に委ねる必要があろう。
(13)本居宣長 著『眞暦考』(1冊、天明2[1782]年刊行)
 中国から暦法が渡来する以前の日本の暦法について、思うところを書き記した資料である。本居宣長(享保15[1730]年5月7日-享和1[1801]年9月29日)ほど多作で数多くの事柄に興味を持った国学者は、他に類をみない。ただ、時代の制約もあるが、西洋的な物との接点が全く見いだせないのも不思議なことである。文学・語学・歴史学の何れの分野においても多くの業績を残しているが、軸になる思想が理解できないのはなぜであろうか。この著作も、彼の該博な知識が見事に生かされた傑作である。論旨は以下のような内容である。上古において、暦などは存在しなかった。正確に言えば、暦を必需品とする生活の様式が確立していなかったというのが、正鵠を得ている。『古事記』などの記紀にも、天文現象の記載は多くはない。自然現象の推移によって時間を測定する「自然暦」に基礎をおいた生活の様式が定着していたためでもあろう。ただ、生産力が少なくても人口を維持できる時代には適合するが、消費人口の拡大による政治システムの確立により、生産力の増大が要求されてきて、正確な暦の作成が俎上にのぼってくるようになる。暦の製作技術の発達は、その基礎学問としての天文学・数学・測量術の進化をも促進することになる。
 わずか36丁の小論文ながら、月の運動や中国の暦に関する知識には参考になる内容を含んでいる。「暦」に関する精髄を伝えた小論文として出色の出来である。容量は少ないが、豊富な問題意識を満載した名著と言えよう。この版は、国立公文書館所蔵の明治時代の写本で、「天明2(1782)年版」が原本である。他に、「安永5(1776)年版」「天明9(1789)年版」「寛政10(1798)年版」「寛政11(1799)年版」が現存している。

(14)中根元圭 撰『皇和通暦』(2巻附録1巻3冊、国立公文書館所蔵、寛政5[1793]年1月刊、141-122)。
 神武天皇東征の年から文化9(1812)年までの暦である。各月の大小が、縦棒(大の月)と横棒(小の月)で表示され、各年や月の最初の干支が表記された一覧表である。これは、増補版で、最初の版は正徳4(1714)年に刊行されている。巻3は附録に相当し、「古暦三法」の表題が附されている。
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第一部 資料篇

(11)高橋至時 遺訳、渋川景佑 編述、足立信頭・渋川敬直 校『續新巧暦書』(20巻20冊、国立公文書館所蔵、194-94)
 巻1から巻9までは、『新法暦書』と同一の構成で、暦年が天保13(1842)年ではなく、寛政9(1797)年になっている点が異なっている。以下に目次の内容を列挙してみることにする。

*巻1・推日躔法、*巻2・推月離法、*巻3・推月食法、*巻4・推日食法、*巻5・推五星法、*巻6・推恒星法、*巻7・京師實測、*巻8・江戸實測、*巻9・各方實測、*巻10・用表推日躔月離法、*巻11・用表推月食法、*巻12・日躔表上、*巻13・日躔表中、*巻14・日躔表下、*巻15・月離表上、*巻16・月離表上、*巻17・交食表上、*巻18・交食表中、*巻19・交食表下、*巻20・用表推月食算例。
 この資料は、『新法暦書』に加えて、高橋至時の『ラランデ暦書管見』『西洋人ラランデ暦書表用法解』(いずれも享和2年成立)などを参照して編纂している。フランスの天文学者のジョセフ-ジェローム・ル・フランソワ・ドゥ・ラランド(Joseph-J?rome le Fran?ois DE LALANDE)の著作を翻訳した『新巧暦書』に因んで、『續新巧暦書』という名称が与えられたのであろう。

(12)渋川景佑・足立信行 編、山路諧孝・山路彰常 校、安倍晴雄 閲覧『新法暦書續 編』(30巻30冊、国立公文書館所蔵、弘化3[1846]年8月序、特5-7)
 『新法暦書』の「数理篇」とも言える内容で、目次構成は以下のようになる。
*巻1・數理總論上、*巻2・數理總論中、*巻3・數理總論下、*巻4・日躔數理上、*巻5・日躔數理下、*巻6・月離數理上、*巻7・月離數理中、*巻8・月離數理下、*巻9・交食數理上、*巻10・交食數理下、*巻11・月食數理上、*巻12・月食數理下、*巻13・日食數理一、*巻14・日食數理二、*巻15・日食數理三、*巻16・日食數理四、*巻17・日食數理五、*巻18・割圓八線表一、*巻19・割圓八線表二、*巻20・割圓八線表三、*巻21・割圓八線表四、*巻22・割圓八線表五、*巻23・割圓八線表六、*巻24・割圓八線表七、*巻25・割圓八線表八、*巻26・寰宇總論一、*巻27・寰宇總論二、*巻28・寰宇總論三、*巻29・寰宇總論四、*巻30・寰宇總論五。

 これまで、世界各国の暦法書の比較研究や天体観測に重点をおいていた天文方が、数学、物理学の領域にまで手を拡げて、天文事象を解析しようとした力作である。平面三角術、球面三角術、積分、引力、重力、求心力、遠心力、中心力など、天文学に関係する事項について、図を用いて解析してある。その物理学や数学の理解の程度に関しては、後学の研究に委ねる必要があろう。

(13)本居宣長 著『眞暦考』(1冊、天明2[1782]年刊行)
 中国から暦法が渡来する以前の日本の暦法について、思うところを書き記した資料である。本居宣長(享保15[1730]年5月7日-享和1[1801]年9月29日)ほど多作で数多くの事柄に興味を持った国学者は、他に類をみない。ただ、時代の制約もあるが、西洋的な物との接点が全く見いだせないのも不思議なことである。文学・語学・歴史学の何れの分野においても多くの業績を残しているが、軸になる思想が理解できないのはなぜであろうか。この著作も、彼の該博な知識が見事に生かされた傑作である。論旨は以下のような内容である。上古において、暦などは存在しなかった。正確に言えば、暦を必需品とする生活の様式が確立していなかったというのが、正鵠を得ている。『古事記』などの記紀にも、天文現象の記載は多くはない。自然現象の推移によって時間を測定する「自然暦」に基礎をおいた生活の様式が定着していたためでもあろう。ただ、生産力が少なくても人口を維持できる時代には適合するが、消費人口の拡大による政治システムの確立により、生産力の増大が要求されてきて、正確な暦の作成が俎上にのぼってくるようになる。暦の製作技術の発達は、その基礎学問としての天文学・数学・測量術の進化をも促進することになる。
 わずか36丁の小論文ながら、月の運動や中国の暦に関する知識には参考になる内容を含んでいる。「暦」に関する精髄を伝えた小論文として出色の出来である。容量は少ないが、豊富な問題意識を満載した名著と言えよう。この版は、国立公文書館所蔵の明治時代の写本で、「天明2(1782)年版」が原本である。他に、「安永5(1776)年版」「天明9(1789)年版」「寛政10(1798)年版」「寛政11(1799)年版」が現存している。

(14)中根元圭 撰『皇和通暦』(2巻附録1巻3冊、国立公文書館所蔵、寛政5[1793]年1月刊、141-122)。

 神武天皇東征の年から文化9(1812)年までの暦である。各月の大小が、縦棒(大の月)と横棒(小の月)で表示され、各年や月の最初の干支が表記された一覧表である。これは、増補版で、最初の版は正徳4(1714)年に刊行されている。巻3は附録に相当し、「古暦三法」の表題が附されている。

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